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洗剤の詰め替えが、棚で化石になる話

洗面台の下を開けたら、未開封の柔軟剤が3袋あった日のことを書きます。多すぎず、少なすぎず、洗剤ストックの「ちょうど」を見つけるためにやめたことと、続けていることをまとめました。

雨の日曜の午前、洗面台の下の扉を開けたら、未開封の柔軟剤の詰め替えが3袋並んでいました。

ぜんぶレノアのエメラルドブリーズだったんですけど、そのうち1袋は香りがもう廃番になっているやつでした。たぶん2年前にドラッグストアの感謝祭で「298円だから」とまとめて買って、奥に押し込んだまま忘れていた。隣には洗濯洗剤の詰め替えが2袋あって、棚板が少ししなっていた。

腐らないからまだマシだ、と自分に言い聞かせながら、それでも軽く凹みました。お金の話というより、判断の積み重ねが棚で化石になっている感じが、あまり気分のよいものではなかったんですよね。

この記事は、その化石を減らすために試したことのうち、続いているものだけ書きます。

洗剤だけ、妙にダブる理由

野菜と違って腐らないので、買いすぎても罪悪感が薄い。これがいちばんの原因だと思います。

3日前にドラッグストアで詰め替えを買ったことを、次の週末にはきれいに忘れる。スーパーで「そろそろ切れそうだったかも」と一瞬よぎって、特売シールが目に入ると、もう一袋カゴに入っている。帰ってきて棚を開けて、2袋目に気づく。腐らないので、その2袋目を見てもとくに焦らない。だから棚に残る。

もう一つ、地味に効いているのが「容量が大きいほどお得」の罠です。1.5倍サイズの詰め替えは確かに単価が安いんですけど、使い切るまでに3か月かかる。その3か月の間に、別の特売で普通サイズをもう1袋買ってしまう。気がつくと棚に未開封が3袋並ぶ流れです。

洗剤は静かに増えるんですよね。野菜室の小松菜のように主張しないので、扉を閉めるとそのまま忘れる。

まとめ買いを、やめた話

「詰め替えはセールのときにまとめて買う」を、3年くらい続けていました。

去年の秋、やめました。

計算してみたら、年に何回かある特売との差額は、1袋あたり50〜100円くらい。それを取りに行くために棚に1年ぶんのストックを抱えるのは、ちょっと割に合わない気がしてきたんですよね。スペースの圧迫と、買ったことを忘れる確率と、香りを途中で変えたくなったときの行き場のなさを足すと、たぶんマイナスです。

同じ理由で、ポイント還元日にまとめて買うのもやめました。家計簿アプリ的にはお得に見えるんですけど、棚の奥で化石になった2年前の柔軟剤を捨てる気分は、その還元ポイントでは買い戻せない。

予備1つルール

これがいちばん効きました。

洗濯洗剤も、柔軟剤も、食器用洗剤も、ハンドソープも、使っているもの + 予備1つ までと決める。それだけのルールです。

予備が1つあれば、本体が切れた瞬間に詰め替えればよくて、慌ててコンビニに走る必要はない。2つはいらない。2つ目を持ち始めると、3つ目が来た理由を忘れます。

洗面台の下の棚に、種類ごとに「予備1スペース」だけ場所を決めておく。買い物の前に扉を開けて、空いていれば買う、埋まっていれば、いくら特売でも買わない。場所で考えると、頭で覚えていなくても判断できます。

「予備を開けた日」を、買い足しのトリガーにする

買い足しのタイミングを、本体が切れた日ではなく、予備を開けた日に変えました。

予備を開けた瞬間に、棚のスペースが空く。そこで初めて買い物リストに入れる。次の買い物のときに1袋だけ買って、また予備に戻す。これだけで、ストックが2袋以上になることがなくなりました。

以前は本体を使い切ってから慌てて買っていたので、予備を1袋常備していたつもりでも、買い物のタイミングがずれて結局2袋抱えることがよくあったんですよね。「予備を開けたら買う」に変えると、棚の中身がいつも同じ形に戻る。

うちは在庫アプリで最小ストック数を「1」に設定しておくと、予備を開けて在庫が0になった瞬間にリストに乗ってくれるので、買うのを忘れることがなくなりました。紙のメモでも同じことはできると思います。大事なのは「切れる前」ではなく「予備を開けた瞬間」をトリガーにする、というルールのほうです。

余談: 香りを1種類に絞った

これは好みの話なんですけど、柔軟剤の香りを1種類に決めました。

以前は季節で変えたり、新製品が出ると試したりしていて、棚に「飽きた香り」が常に1〜2袋残っていた。捨てるのも気が引けて、結局使い切るまで次が買えない、という渋滞が起きていたんですよね。

1種類に絞ると、選ぶ時間も棚のスペースも、両方減ります。たまに気分転換したくなったら、その月だけ別のを買えばよくて、ストックとして抱える必要はない。香りを「常備」と「単発」に分ける、というのは、思っていたよりも棚を静かにしてくれた変化でした。

特売の音量が、少し下がる

3か月続けて、洗面台の下の棚から未開封のストックが2袋減りました。化石2個分の場所が空いて、掃除用具を普通に置けるようになった。

家計への影響は、たぶん月に数百円のレベルだと思います。劇的ではないんですけど、扉を開けたときに「あ、これ何でこんなにあるんだっけ」と考える時間がなくなったのは、思っていたよりずっと気分が良いものでした。

買わない判断ができるようになると、特売の音が少し小さく聞こえる気がします。ドラッグストアの店内放送も、ポイント還元日のメールも、以前ほど刺さらなくなった。これは家計の話というより、頭の中の音量の話だなと思っています。

洗剤は腐らないので、ゼロにする必要はありません。1つだけ予備を持つ、という形を決めておくと、棚も買い物の判断も、しばらく静かでいてくれる。

化石が並ばない棚って、見た目より気分のほうに効くんだな、というのが半年やって残った実感でした。

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